横浜市中高層建築物に関わる住環境の保全条例の小話

   

こんにちは。

本日のテーマは、「へぇ、大家やってるとこんなものも送られてくるんだ。」というものです。

先日、自宅に届いた封書ですが、あまり見に覚えのない組織が送り主でした。

「横浜市教育委員会」からの封書です。
住まいも東京ですし、子供も横浜の学校に通わしているわけではありません。唯一の手がかりは「施設部教育施設課」ということでしょうか。

名称からすると建物関係ですが、ワタクシが横浜に保有している不動産はいずれも区分所有ですから、例えば「学校を作るので立ち退いて下さい。」みたいな一棟モノホルダーにありそうなご連絡でもなさそうです。

結構な図面が同封されてました。

「何だろう?」と封書を開けてみると、A3にて作られた、それなりの図面とご挨拶文と説明書みたいなものでした。

小学校で増築をするので、その増築概要と日陰具合がどうなるかという内容の図面でした。
あと同封されていたのは、横浜市では、こうした建築を行う際には建築主は近隣の説明をキチンと実施する条例があること、および建築説明会にて建築主に対する具体的な要望などの話合いをすること、などが記載された説明文です。

同封されていた図面などは、当然なんでしょうけれど、しっかりと細かくいろいろなことが記載されたモノでした。
ただ、きっと内容はしっかりした図面なんでしょうけど、それを見た素人は何が何だかよく分かりません。素人なりに図面をみていると、どうもこの建築を行った場合、新しい建築物の周りで日照に影響がでる範囲を囲み線で表しているものかと思います。
(図面の右側が新しくなる建築物と影響の範囲の囲み線です。)

建設物と日照影響図

建設物と日照影響図

まあ、これを見る限り保有する区分への大きな影響はなさそうだと判断しましたが、これでガッチリ日陰になってしまようような戸建とか1階部屋の区分所有者(入居者)は、たまったもんじゃないでしょう。
でも、市立の学校ですからね~、ある意味、「しょうがないか。。。」と思うしかないのかもしれないですね。

ちなみに同封されていたご案内文には、「今回送った資料を見て、何か意見があるようだったら横浜市教育委員会施設部に連絡してこい!」という主旨の記載がありました。

あれっ、建築主が近隣の不動産所有者にしっかり説明するんじゃないの?

どこまで実効があるのか。。。

この制度、しっかりと条例にて制定されているようですが、お膝元組織の教育委員会が資料を送りつけるだけで、個別の説明をどうどうと開かないとは。。。。

まあ、単なるガス抜きのためだけなのかもしれませんが、建築計画を立てる段階でこういった案内を実施し、具体的な要望を踏まえたうえで、どこに建築物を建てるのか、を検討してくれるとありがたいんですけね~
(明らかに不利になる1階の部屋の所有者なんかはたまらないでしょうね。)

横浜市中高層建築物に関わる住環境の保全条例

横浜市中高層建築物に関わる住環境の保全条例

きっと良い制度なんだと思いますので、実効ある運用がなされることを願うばかりです。

しかし、大家さんをやっていると色んなものが舞い込んでくるものですね。
勉強になります。。。

 
==============

今回の記事が少しでもご参考になりましたら、
ポチッと応援のほど、よろしくお願い致します。

人気ブログランキング
 

 

 - 不動産あれこれ , ,