買付申込後の手付金はすぐ必要なので購入・換金の評価

      2010/05/08

 不動産投資のタネ銭作りは、生活習慣のごとく、月々キッチリと決まったパターンで積み立てていけることが重要です。また、物件を見つけて「イザ買付けっ!」の後、無事に優先交渉権得られればすぐに手付金を準備する必要があります。

 したがって、販売窓口の多様さや購入の際の容易さ、さらには購入価格の低さや換金(現金化)スピードなどの評価も重要でしょう。

<販売窓口の多様さ>

 販売窓口の多様さ、多さではインデックス投信やアクティブ投信などに軍配が上がるでしょう。証券会社だけでなく、銀行や郵便局でも取り扱っています。
 商品の数にしても、おおよそ2500種類はあるようなので、商品自体のバリエーションも極めて多いと評価できるでしょう。

 投信と同じく個人向け国債も大半の金融機関で取り扱っていますので、窓口の多様さという点では、投信に負けていませんね。

 個別の株式、債券、ETF、REITは基本的に証券会社を利用することになります。もちろん、わざわざ窓口まで足を運ばなくても自宅のパソコンや携帯電話で取引が出来ますので、一度、口座を開設すれば特段の問題は生じないと評価できるでしょう。

<購入価格の低さ>

 インデックス投信、アクティブ投信などは、基本的に1万円以上1円単位で購入できます。また、インデックス投信、アクティブ投信とも、SBI証券や楽天証券などのネット証券では、積立対応投信の場合は千円単位から積立購入が可能です。

 国内外のETFも数万円から十数万円程度が最低購入価格なので、金額的にはそれほど問題にはならないでしょう。ただし、ETFの場合、取引単位ごとの購入になるので、普通の投信のように1万円あるいは1万円以上1円単位で購入できるわけではないので、投信の一種といえども「上場している株式」という認識が必要です。

 個人向け国債の場合は、1万円以上1万円単位で購入できますが、その他の個別の債券となると、国内外ともに取引単位がまりまちですので、その都度確認が必要になります。

 個別株での分散の場合は、購入価格の低さという点では当然ながら分が悪いです。選ぶ銘柄(株価)によるとは思いますが、最低購入単位株数(100株か1000株がほとんど)を考えると、数銘柄を分散購入するのであれば、最低でも100万円は必要になってしまうでしょう。

<購入方法の多様さ>

 小額で積み立て投資が出来るという点では、インデックス投信やアクティブ投信の評価が高くなります。
 国内の個別株にもミニ株やS株など、市場取引単位の10分の1や1株単位で購入できる仕組みがありますが、特定の銘柄を買い続けることは、よほど強力な理由がない限りお勧めとは言えないと思います。
 もちろん、「トヨタ自動車株で自分年金を作ろう」という書籍があるくらいですから、自分が信じた特定の銘柄をトコトン購入していくのも全く不合理なことばかりではないと思いますが。。。

 逆に一般の投信では不可能で、株式やETF、REITなら可能なこともあります。
 当たり前といえば当たり前ですが、売買の希望価格を指定した指値注文、信用取引(必要な資金や株を借りて取引すること)などが利用できることです。

 信用取引では、仮に株式市場全般が値下がりすると予想するならTOPIXなどのETFの売りを行い、首尾よく値下がりした時点で返済(買い戻し)すれば利益を得られます。これはFXなども同様です。
 信用取引にはある種の「利子」のようなものが必要だったりしますので、入門者向きの取引とは言い難いのですが、多様な取引ができることはメリットといって良いでしょう。

 個人向け国債は、年4回(3ヶ月ごと)の発行なので、いつでも購入できるものではなく、積み立てもできませんので評価は低くならざるを得ません。

<換金の容易さ> 

 金融商品の購入は、口座を作ってお金さえ払えばすぐに可能ですが、換金(現金化)の方は申し込んでもすぐに出来るとは限りません。これは多くの金融商品共通のことで、注意が必要です。

 定期預金の場合、満期はもちろん途中解約であっても、その場で現金を受け取ることができます。MMFは銀行では翌日払いが原則ですが、証券会社なら1日500万円まではその場で現金を受け取ることが可能ですし、ATMも使えます。(厳密にはキャッシングですが、実質的に目減りをするわけではないです。)外貨MMFも申込日の翌日には現金を受け取ることができます。

 これに対して、個別株、ETF、REIT、インデックス投信、アクティブ投信、個人向け国債の場合、現金を手にできるのは、換金(解約)を申し込んだ日から4営業日目以降となります。

 さらに海外株や海外外債を投資対象とするインデックス投信、アクティブ投信だと、少なくとも5営業日目以降、つまり一週間後以降となってしまいますので、注意する必要があります。

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