国内債券への投資術、第三位は定期預金

      2011/04/09

ゼロ金利の解除後において、金融機関の預金金利は多少なりとも上昇していますが、2007年末現在でも定期預金で一般的な「預金額300万円未満の 一年定期預金」は、0.35〜0.4%程度が最も多く、低水準といえます。さらに、この金利水準から20%の税金が差し引かれますし、途中で解約すると金 利は普通預金並みになってしまうことも注意が必要です。

定期預金は、個人向け国債の1%前後、MMFやMMRの0.5%程度の利率と比べるとリターンで見劣りしてしまいます。もちろん元本の保証はありますが、それは個人向け国債も同じことです。

定期預金を利用する場合、気をつけるべきことは第一に預ける期間です。5年物、10年物といった長期の定期預金も存在しますが、利用するなら短期で回したほうが無難でしょう。

特に金利水準が低い現在の状況で、長期に固定してしまうのは「もったいない」といえます。ゼロ金利に張り付いていた状況は過去のものとなり、日本銀行による金利引き上げが現実味を帯びてきていますので、定期預金は半年から一年程度のものを使って、こまめに水準をチェックしながら機動的に対応するのが賢いやり方でしょう。

また、定期預金を利用する際には、金融機関を十分に吟味すべきです。金融機関や支店によってかなり差があるからです。

際立って金利が高いのは、ネット専業銀行です。ソニー銀行、イーバンク銀行、ジャパンネット銀行は、一年物の課税前金利が0.8〜0.9%台、課税後でも0.6〜0.7%台。これに対して、メガバンクは課税後0.2〜0.3%台と低くなっています。

また、ネット専業銀行の普通預金はメガバンクの定期預金並みの金利が付く場合もあります。
たとえば、ジャパンネット銀行の場合では、100万円未満で0.3%の金利です。
みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行(旧UFJ店)など一部のメガバンクでも、ネット専用の支店に預けると金利を上げるところが出てきています。

損?をしないためにも、各金融機関の支店や預金のラインナップには常に目を配っていく必要があります。

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